魅力的な人とはどんな人でしょうか?
容姿がいい、お金がある、頭がいいなどは本当の魅力ではない。
ハリボテの魅力に過ぎません。
「(彼氏の容姿が)カッコイイから。」と付き合いだした女の子が、数ヶ月後に、もっとカッコイイ人を見つけて乗り換える。
年収1億を理由に人気のあった人は、年収2億の人が出てきた瞬間にその人気を失う。
頭の良さも同じ。
頭がいい、お金がある、容姿がいいももちろん磨けばいいのですが、魅力の本質はそこではない。
では人の魅力ってなんだろうか?
その疑問はドラマ仁〜jin〜を見ていて解けました。
本当の魅力とは?
ドラマ仁は主人公である医者の人が幕末の日本にタイムスリップしてしまい、そこで現代医学の知識を通じて江戸の人々を救う物語です。
仁先生含め魅力的な人物が多く登場します。
例えば、
- 緒方洪庵(おがたこうあん)
- 勝海舟
- 野風さん
など。
彼らが魅力的に描写される中には、その容姿や頭脳の素晴らしさもあります。
緒方洪庵は日本の西洋医学の祖といってもいい人物ですし、勝海舟は言わずもがな江戸城無血開城の立役者です。
野風さんは吉原のおいらんさん。
つまり美人な上に色っぽい。
そのような点も魅力的には感じるのですが、最も魅力を感じる部分はその【生き様】。
人間性、信頼、絆。
例えば緒方洪庵先生は当時の日本の西洋医学の中ではトップと言っていい存在でした。
そう自負もしていたでしょう。
お弟子さんも大勢いました。
でも、現代医療の知識を持つ仁先生が来ては、歯が立つわけがありません。
そこで、緒方洪庵先生がとった態度は、日本のために仁先生を助けることでした。
医療の知識では、仁先生の方が圧倒的に上なんですが、魅力では劣らない。
頭の良さではなく、その生き様が魅力的なのです。
周りはそんな緒方洪庵を信頼していますし、弟子との間に絆もあります。
こんな姿勢が本当の魅力なのだと気づかせてくれました。
ちなみに、仁先生も相当魅力的です。
医学の知識だけは飛び抜けているけれど、お金は全然ない。
正体不明、居候、顔も凄くいいわけではない(役的に)、そんな仁先生が周りの人たちに次第に信頼され、絆が生まれていきます。
これは医学の知識を世の中のために使ったからに他ならないのです。
ただ目の前の人を助けたい。
そのために一生懸命やる。
「儲けたい。儲けたい。」ではないのです。
もしも仁先生に医学に知識がなかったら、別の方法で世の中に貢献しようとしたでしょう。
そしてどちらにしても人から信頼される、魅力的な人物となったのではないかと思います。
江戸でコロリ(コレラ)が流行した時の坂本龍馬がそうでした。
このころの龍馬はただの浪人でしたから、コレラに対して何かできるわけではありません。
でも、仁先生を助けることを一生懸命やっている姿がまた魅力的なのです。
ただ人を埋める穴を掘っているだけなのですが、コロリの流行を食い止めるために、江戸の人たちのために一生懸命。
そんな姿に胸打たれます。
人の魅力とはなんなのか?
生き様、信頼、絆、こういったものが本当の魅力、人を魅きつけて話さないものなのですね。