仕事を辞めたいのは甘えではない!理由の大半が○○?!

仕事を辞めたいと思うのは甘えでしょうか?いえいえ、そんな事はないでしょう。
職業を選ぶのは人生を左右する大事な選択の一つです。
なので、その選択を誤ったと思うのなら仕事を辞めたいと思うのは当然のことです。

仕事を辞めたいのは甘えか?

入社してみたら思ってたのと違うなんて事もよくあること。
だから、優秀な社員から順番に辞めていくのです。
確かに「なぜ仕事を辞めたいのか」という理由によっては、仕事を辞めたいと考えることは決して甘えではありません。
年功序列制が崩壊しつつある現代では、ひとつの会社で勤め上げるというだけでなく、転職を繰り返すことでキャリアアップが叶ったり、転職によって自分の天職を見つけることができるケースもどんどん増えていますよ。
 
例えば、厚生労働省が平成24年度大卒の新規卒業者を対象にした離職状況の調査では、入社後1年目の離職率は13.1%、入社後3年目の離職率は32.3%という結果があります。
 
 

新卒に多い「仕事辞めたい病」の原因は?

まずは新卒の仕事を辞めたい理由として多いものを見ていきましょう。
 

人間関係のストレス

「職場内で対立している先輩たちがいて常に気を遣わなければならず煩わしい」「上司や先輩からのパワーハラスメントがある」など、入社しなければわからない人間関係のストレスは決して少なくはありません。
実際新卒者の退職理由で一番多いのは、人間関係なのですよ。
 
 

業務内容のギャップ

特にやりたい仕事が明確にあって入社した場合、実際の業務との違いに幻滅して、仕事を辞めたいと思う人は多いのです。
 
 

残業、手当や福利厚生などの労働条件

入社してみるとサービス残業が当たり前の社風だったり、先輩をみていて昇給が見込めないと気づいたり、他社に入社した学生時代の同級生と比べて福利厚生が充実していないなど、給料が自分の労働量に見合っていないと感じてやりがいがもてず、仕事を辞めたいと思うようになるのは自然なことですよね。
近年人手不足が盛んにいわれている、介護職や保育職など重労働の職場では特に多いことのようです。
 
 

燃え尽き症候群

新卒の就職率は年々増加傾向にあるものの、人気の集中する企業の倍率は高いままですし、当然希望する企業に入れない人も大勢います。
そのような現状の中、「内定を勝ち取る」ために一所懸命に就職活動を頑張ってきた真面目な人ほど、就職したあとの次なる目標が見つけられず、無気力状態に陥ってしまうのですね。
 
 

他にやりたいことをみつけた

実際社会に出てみて、新たに見えてくる世界もあります。
その中で、いったん就職したものの自分の進むべき道はここではなかったと気がついて、早々に離職する人も少なくありませんよ。
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仕事を辞めたいのは人間関係が原因?

辞めたい理由や、実際に転職した理由の1位2位に必ずと言っていいほど挙がる理由が、人間関係です。
どれぐらい多いかというと、転職経験者1,000人を対象とした調査で、最も多い理由は人間関係で、回答数は350人にも上ったという結果があるほどなのですよ。

 
やはり人は人との関わりの中で生きている生き物なので、最も妥協できない点が人間関係というのは納得がいきますね。
逆に言えば人間関係に恵まれた職場では、例えば業務内容に対する不満は、信頼できる上司に相談することで将来的にやりたい仕事をできる可能性があったり、給与に対する不満は上司に直談判することで具体的な目標値と昇給の程度を示してもらえば納得できる場合がありますよね。
 
しかし人間関係は、「そりが合わない」ということは現実にありますし、自分以外の他人同士の人間関係に振り回されるなど自分ではどうしようもできない場合も多いものです。
そのような状況では、思いきって仕事を辞めるという選択も、自分の人生を大事にする方法の一つですよね。
また人間関係の他には、どのような仕事を辞めたい理由があるのか見ていきましょう。
 
 

社風や経営方針

入社してみると極端な体育会気質だった、役員が同じ宗教を信仰し布教活動をしてきた、などどうしても受け入れられない社風はあるものです。
また経営方針が変わって、営業ノルマはないと聞いて入社したのに突然ノルマが課せられたり、厳しい財務状況を知ってしまってこのままこの会社にいて給料を支払い続けてもらえるだろうかと不安になるケースも、少なくありません。
このように、自分ひとりではどうにも打開できない事態にあっては、辞めるという選択は出てくるものですよね。
 
 

不当な評価

自分では十分な成果を上げていると思っているのに評価が上がらず、納得のいく説明も受けられなかったり、パワーハラスメントやセクシャルハラスメントを受けているなど、自分の存在意義を疑問に思ってしまうような状況は、哀しいですが珍しい話ではありません。
正当に仕事を評価してくれる職場を探すのは、当然許される権利ですよね。
 
 

自分や家族の体調不良

激務の末に体調を崩してしまったり、家族の介護が必要になるなど、今の生活パターンを続けていけなくなることは、誰にでも起こりうることです。
相談することで業務を調整してくれる職場であれば、働き続けるモチベーションにもなりますが、そうでなければ両立するのは難しいですよね。
 
 

U・Iターン

自分がやりたいこと、やるべきだと思えることが見つかった例のひとつですね。
これを応援してくれる会社なら、務めてよかったと心から思えますね。
 
 

希望の勤務地でない

いくら総合職採用であっても、突然まったく希望していない土地への転勤を一方的に言い渡されたり、希望しない土地での勤務期間の交渉に応じてもらえなかったりすると、働く意欲は下がってしまいますよね。
給料を頂いているのは事実ですが、働くモチベーションを保つためにも生活環境を整えることも大切です。
理不尽な転勤は、離職理由になり得るものですよね。
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仕事を辞めたいと言えない時はどうしたらいい?

仕事を辞めたい意志が固まっても、なかなか言い出せないことがあるかもしれませんね。
自分が辞めることによって、社内や取引先に掛ける迷惑のことを考えたり、辞めた後の収入面での不安など、辞める意志を伝える前に解消しておきたいことがあります。
次に、やってはいけない退職例と、スムーズに退職する手順を紹介しますね。
 
 

やったらダメな退職例

勢いで退職する

それまで耐えていたのに、何かのきっかけで我慢が利かなくなり啖呵を切ってしまったり、退職後の収入源を全く考えずに退職すると後悔することが多いので要注意です。
 
就労条件や勤続年数によっては、失業手当や退職金が支給される場合もありますが、それも一時的なものなので退職は計画的に行うのが一番ですよ。
仕事を辞めたいと思ったら、信頼できる身近な人や、ハローワーク、転職エージェントなどの専門家にまずは相談してみましょうね。
 
 

「とりあえず」転職する

ここまでに、仕事を辞めたり理由で多いものを紹介してきましたが、自分と同じだとか似ていると感じた理由が複数あったのではないでしょうか。
それは、同じような労働条件の会社は世の中に少なくないということにもなりますよね。
 
転職するという行動をせっかく起こすのですから、自分が辞めたい原因と譲れない条件を具体的にして、それが叶う新たな職場を徹底的に探しましょう。
企業のホームページや求人情報をよく確認し、面接時には臆することなく就労条件を確認してくださいね。
また「転職口コミサイト」を利用すると、人間関係など実際に働いてみないとわかりづらいことを知ることができますよ。
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スムーズに仕事を辞める手順

それでは続いて、スムーズに仕事を辞める手順を紹介します。
 
 

上司への報告は繁忙期を避ける

退職するときの礼儀は、社内に掛ける迷惑を最小限に留めることですよね。
その第一歩として、上司への報告は決算月や年末、年度末といった区切りの時期は避けましょう。
退職を区切りの時期にすることで、人事の融通が利きやすかったり引継ぎがスムーズになりやすいというメリットがありますよ。
 
また、今なにか大きなプロジェクトに携わっている場合は、それがひと段落した時期も良いタイミングですね。
繁忙期を過ぎてひと段落したところであれば、上司にじっくり話を聞いてもらい易いものです。
 
お世話になった職場ですから円満に退社することを目指して、直接の報告の前に上司が噂を耳にすることがないように、上司への報告の前に社内や取引先の人に退職の意思を伝えることは避けましょうね。
 
 

直属の上司への報告は3ヶ月前を目安にする

退職の意思を伝えるべきタイミングは、会社ごとに違うため、自社の就業規則を確認しましょう。
一般的には、1ヶ月~3ヶ月前と言われていますが、職場によっては引継ぎにもっと時間がかかる場合もあるでしょうし、就業規則は最低限と捉えて、希望の時期に退職するためには早めに上司に相談することをおすすめします。
 
このときのポイントは、初めに直属の上司に、口頭で報告することです。
直属の上司ではどうしても退職が難航しそうな場合には、人事課などに先に相談した方がスムーズな場合もありますが、無用なトラブルを避けるためにも原則はまず直属の上司を通すことですよ。
 
 

退職理由は前向きで個人的なものにする

本音と建前の使い分けが必要です。
まずはお世話になったり、これまで指導してもらったことへの感謝を伝え、その上で、感情的にならず丁寧な言葉で退職の意思を伝えましょう。
 
本音では、不満が渦巻いているかもしれませんが、それを伝えたところで上司の気分を害して退職を拒否されては元も子もないですし、不満を解消するから退職を考え直して欲しいと引き止められる可能性もありますよ。
 
例えば、「これまでの業務で培った力を新しい分野で試したい」、「より専門性を高めるために勉強に専念したい」、「フリーランスとして独立することを決めた」など、上司が「退職は残念だが、頑張れよ」と言いたくなるような理由を伝えましょう。
同時に退職の時期についても、「何月頃に退職したい」など意思を伝えつつ、会社の意向にできるかぎり沿う姿勢をみせましょうね。
 
 

引き止められない退職理由を用意する

丁寧に退職の理由を説明しても、なかなかすんなりと認めてもらえない場合もありますよね。
そのようなときは、「家族の介護が必要になった」、「結婚に伴って転居することになった」、「体調不良で療養が必要になった」など、離職がやむを得ない個人的な事情をはっきり伝えましょう。
 
 

退職願を作成し提出する

自己都合で退職する場合は、「職願」を提出します。
会社にフォーマットがあればそちらを利用しましょう。
 
なければ白地の用紙に縦書きで黒ペン、あるいはパソコンで作成します。
手書きの場合、書き損じがあれば修正ペン等で修正するのではなく一から書き直します。
このときも、退職理由は一般的な定型文の通りに「一身上の都合により退職させていただきます」として、個人的な意見などは書かないようにします。
 
書類は白無地の封筒に入れて提出します。
表書きの書き方にも定型があるので確認しましょうね。
提出する時期は、上司と決めた退職日の2週間前頃、上司に直接手渡ししましょう。
 
 

業務の引継ぎは抜け漏れなく

退職する人が身近にいた人は経験があると思いますが、退職後に引き継ぎ漏れがあると、職場の人に要らぬ仕事をさせる手間を掛けることになりかねません。
退職日までに、きっちり引き継ぎをするために、引継ぎ業務の一覧、引継ぎのポイント、業務マニュアル、誰に何をいつまでに引き継ぐのかといった具体的なスケジュールを立てて、上司とすり合わせた上で責任を持って引き継ぎましょう。

 
万が一引き継ぎが間に合わなかったときに、資料を探しやすくするため、極力電子ファイルにして部署内や社内の共有ネットワーク上のフォルダに整理しておくと安心ですね。
取引先には上司や後任者としかるべき時期に挨拶をして、お世話になったお礼と、自分が退職した後も業務がスムーズに進む体制になっていることを伝えましょうね。
 
 

仕事を辞めるのは、生き方を見直す絶好のチャンス!

仕事を辞めるというのは、強い意志がなければできないことです。
つまり惰性で現状の生活を続けるのではなく、人生を見直す良い機会を自ら引き寄せたとも言えるのですね。
この機会に、自分は今の仕事を辞めた後どの様な生き方をしていきたいか改めてじっくり考えてみましょう。

 
例えば転職するという選択肢がありますね。
今まで務めた経験を活かして、給与アップやキャリアアップの道を明確にして進めるメリットがあります。
 
その一方で、悩みだった労働環境や人間関係が改善されない可能性があるため、事前にしっかり調査することが必要ですね。
独立するという選択をした場合、労働環境や人間関係は自分で選べる自由度が高まるメリットがあります。
 
デメリットは、仕事が軌道にのって収入が安定するまでにどれほどの時間が必要か、あるいは本当に安定収入を得られるのか保証がないことですね。
フリーターになった場合のメリットは、人間関係などのしがらみから開放され自分のペースで働けること、デメリットは収入が安定しないことですね。
 
サラリーマンより成功者のようなイメージがあるノマドは、パソコンひとつでどこでも仕事ができ、プライベートを充実させながら高収入を得られる可能性があるのがメリットです。
しかし一方で、ノマドとして成功できるのは、インターネット上で名前が知られていて実績もあるごく一部の限られた人だけでゼロベースでは失敗する確立が究めて高いというデメリットがありますね。
 
子育てや介護のために専業主婦(夫)を選択した場合のメリットは、目的に専念できることです。
デメリットは、子育てや介護がひと段落して社会的に自分のキャリアアップをしたいと考えたとき、方向性によっては希望する再就職先が見つけ難くなることが挙げられますね。
 
仕事を辞めた後のいろいろな選択肢を考えてみると、自分がどの様な生き方を望んでいるのか見えてくるのではないでしょうか。
ここで挙げた選択肢も参考に、ぜひ前向きに自分で選ぶ人生を歩んでくださいね。
 
 

まとめ

この記事では、仕事を辞めたい理由や、やってはいけない退職例、円満に退職するためのポイントについて紹介しました。
特に、人間関係の悩みから離職を考える人は多く、独立、フリーター、ノマドなど人間関係に縛られない働き方の選択肢も増えています。
 
仕事を辞めたいと考えるのは、決して甘えではなく、自分の人生を本当にこれでいいのかと見つめ直したから。
この記事が、その絶好の機会を活かしてこれからどの様に生きていきたいか、前向きに考える一助になればと思います。

この記事を書いた人