今回は木下藤吉郎(後の太閤秀吉)に
【信頼を得る方法】を学んで行きたいと思います。
木下藤吉郎は元々卑賤の出身である事はご存知の通りです。
お百姓さんの中でも、もっとも身分が低いくらいの立場でした。
そんな木下藤吉郎ですが、
その天性の才を遺憾なく発揮し
織田家で出世して行く事となります。
その天性の才とは、信長から見れば小才が利く程度にしか思われていなかったようです。
つまり、機転が利く、と言う程度で
武将に必要な一種の豪傑さ、カリスマ性のような物は感じていなかった。
僕たちのまわりにもいますよね?
特にネットビジネスをやっているとよくいます。
小才が利いて1000万とか1億とか稼いでる人。
もちろん信頼の置ける人もいます。
ですが小才が効くだけの人はいつの間にか消えています。
去年まであんなに羽振りがいい感じだったのにいつの間にか
あの人は今・・状態です。
小才が利くだけ、で思う歴史上の人物は清川八郎です。
彼は幕末の武士で新戦隊結成のキッカケを作ったとされる人物です。
※あくまでキッカケです
剣の腕も相当立ったようですし、
頭もかなり良かったようですが所詮策士。
事をなす事無く見回り組(当時の京都府警のような組織)にあっけなく殺されてしまいます。
しかし木下藤吉郎はある出来事を境に評価がグンと上がり、
それ以来一軍の将を任されるようになりました。
その出来事とは・・・金ヶ崎の殿(しんがり)軍。
殿軍とは戦況がヤバくなって退却する時に
退却する時間を稼ぐ為に一番後ろで戦う部隊の事です。
織田信長が北陸の覇者、朝倉景健を攻めている最中、
信長の義弟である浅井長政が反旗を翻して
両者に挟み撃ちをされ、信長は絶体絶命のピンチになったんですね。
※朝倉義景 ※浅井(あざい)長政
そこで木下藤吉郎が殿軍を買って出たと。
殿軍はほぼ、戦場での死を意味しています。
それほど危険な役割を、自ら買って出たのです。
全ては主人である織田信長を戦場から無事批難させる為。
先に退却して行く武将達は皆、木下藤吉郎に別れの挨拶をして行ったと言います。
殿を買って出るとは、もはや自殺行為に近かったのです。
その死地を明智光秀や雑賀孫六などの協力などもあり切り抜けた木下藤吉郎、
その命を賭けて主と仲間達を助けた男気に周囲の見る目が変わったというわけです。
きっと木下藤吉郎が小才だけの人物なら
天下を治める事は出来なかったでしょう。
仲間の為に命を張れる人物だったからこそ、
周囲の信頼を得て、天下人まで駆け上がって行けたのだと思います。
テクニックを追い求めるのは必要な事でしょう。
しかし「こうやったら簡単にも受かるよ。」とか、そんな事ばかりやっていては
結局何も手に入れる事は出来ません。
大事な事は他にあるのです。