僕が中学に入学した頃、当時の3年生にものすごく恐い先輩がいました。
ここでは仮にGさんとしときます。
頭はパーマのモヒカン!しかも先っぽだけ紫!
短ランは当たり前・・・と、思いきや・・・
普通の短ランじゃないんです。
もう胸の辺りまでしかないんです。
ボタンも3個しかない・・(笑)
スボンはボンタン履いてました。あの、タックが10個くらいあるズボンです。
眉毛は剃り上げ、声が・・酒焼けしてるって言う・・。
↓こんな感じです。
そんなGさんにあろう事か僕は目をつけられてしまいました。(泣)
廊下で出くわせばひっぱたかれ、
トイレで用を足していれば後ろからど突かれ、
放課後に捕まればカツアゲされるという・・。
この感じわかりますか?
いつもいつもGさんがいないか辺りを見回しながら行動してました。
そんなGさんも3月に卒業し、やっと僕の平穏な日常が戻ってきたある日の事です。
近所のコンビニに行ったらいたんです。
そう、Gさんが。
(うっっっ・・・知らないふりして通り過ぎよう・・・。神様おねがい・・。)
で、しゃーっと通り過ぎようとしたその時
「おいっっっっっ!!!待て。」って。(泣)
(でた。やられる。)
僕はそう確信しました。
で、ビクビクしながらGさんの所に殴られに行くと・・・
Gさん「おう!お前元気か?」
僕「(あんたに会うまで元気だったよ。)あっ・・・はい。元気ッス。」
Gさん「おう。そうか。最近調子こいた奴に絡まれてねーか?」
僕「(あんた以外に絡まれた事ないよ。)はい。大丈夫ッス。」
Gさん「お前は後輩だからよ、なんかあったら助けてやるよ。(笑顔)」
って。
(うそ!!!!!!?)
と、思いました。
散々僕をいじめてたGさんが、僕を助けてくれるって?
しかも笑顔で。
で、そのままGさんは行っちゃったんですが、
良い知れぬ安堵感、幸福館が僕を包んだ事を覚えています。
むしろ、あれだけイジメてきたGさんをチョット好きになったくらいです。
不思議ですよね。
もう15年も前の出来事ですが、今でもハッキリそのときの情景を覚えているくらい印象的な出来事でした。
でも、なぜこんな会話を覚えているんでしょうね?
なぜこれだけでGさんの事を好きになったんでしょうか?
何故だと思いますか?
ちょっと考えてみて下さい。
実はこれは心理学的に言う所の【認知的不協和】が生んだ効果なのです。
平穏な日々(安心)⇒Gさんに見つかった⇒恐怖(心がいっきにマイナスになる)
⇒Gさんが助けてやるという⇒安心、幸福
一旦マイナスに傾いた分安心、幸福感を感じた時の心の振り幅が大きい。
だから必要以上に幸福感を感じるんです。
だから好きにさせられちゃう。
(はじめにわざわざ嫌われる必要はありませんが感情の振り幅を大きくする事が重要です。)
こういう事ってなにか思い当たる事ありませんか?
映画や漫画でもよく使われている手法です。
この辺りを意識して様々なコンテンツを見てみて下さい。
気になるキャラクターがいたら
「自分がこのキャラクターが好きなのは何故だろう?」と考えて下さい。
きっと新しい発見があると思います。
気付いたらそれをご自分のビジネスや私生活で応用してみる。
するとどんどんあなたの魅力が上がっていきますよ。